管理人ティアの一口馬主生活&各クラブ馬診断。競走馬をより深く理解する事が目的です!    ※記事の引用、および画像の転載は各クラブより許可を得た上で行っております。
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最終回・第八章:その他(皮膚、かみ合わせ、手綱、立ち姿) 
2008年04月12日 (土) | 編集 |
皆様こんばんわ!
二週間ぶりのこのコーナーです。
競馬人にとって時の流れとは非常に早いもの。
気がつけば今年もクラシックの季節ですね。
ここ数年は牡馬よりも牝馬が豊作なイメージなので、今年もダイワスカーレットやカワカミプリンセスのようなスター候補生が現れる事を期待しましょう。

それでは、そろそろ本題へ移るとしましょうか。



その1、皮膚 


一般的に、皮膚は薄い馬が良しとされています。
皮膚の薄い馬というのは、新陳代謝が良いことの表れでもあるからです。
そう言った馬は、体温調節を上手に行うことができます。

見分け方としては、冬毛が生えている時期でも毛ヅヤが良く見える馬や、晴れの日に光を反射して輝いて見える馬を探して下さい。
写真を見たときに、骨格がハッキリと浮き出て見える馬が良いでしょう。
よく言われるのは『岩に濡れ紙を張ったような皮膚』というやつですね。

キンカメ2
 


その2、かみ合わせ

馬の顔を横から見て、唇のかみ合わせが揃っているかどうか確認して下さい。
この時、下唇の長さが足りない馬(カケスといいます)は飼い葉を上手にかみ砕くことができません。
つまり飼い食いの悪い馬になってしまいがちです。
カケス
 
顎の張りが大きい馬は噛む力が強く、飼い葉を良くかみ砕くことができるそうです。
それだと必要な栄養価を摂取できるので、順調に大きく成長すると言われています。



その3、手綱の長さ

厩務員さんの手綱の持ち方で、その馬の気性を推測することができます。
一概には言えませんが、気性の激しい馬は短め、大人しい馬は長めに手綱を持っている事が多いです。
これはDVD、もしくはカタログの写真でも判断できるので良く確認してみると良いでしょう。

手綱1手綱2


その4、立ち姿

馬を横から見たときに、地面をしっかり四本の脚で体重を支えていることが理想です。
しかし、これは写真だけでは非常に判断が難しいと思います。
なぜなら、募集用のカタログやパンフレットというのは、どの馬もその時のベストショットが載せられているはずだからです。
まさか芸能事務所へ応募する履歴書にプリクラや横になっている時の写真を貼って送る人はいないでしょう。
どの応募者も自分の顔や姿勢を一番強くアピールできそうな写真を送りつけるに決まってます。

つまり、いくらその時良い写真写りをしていても、普段も同じであるとは限らないと言うことです。
ですから、この項目に関しては実際に自分の目で見て、その時にボロを出さないかどうかチェックをする必要があります。

馬は疲れると後脚を一本だけ上げたりします。
人間も電車の中などで長時間立っていると、重心を右にかけたり左に移したりすることがありますよね?あれと同じです。
しかし、あれは本当は良くないのです。骨盤の位置がズレたりする原因にもなりますからね。
そういう人は、大体その時点で身体のどこかに不具合が生じていることがほとんどです。骨格が歪んでいたり、筋肉の付き方やバランスが悪かったり……。
売れっ子のモデルさんや武道の達人等は、普段からビシっと軸の通った綺麗な立ち方、歩き方をしています。
馬に置き換えても、それはきっと同じはずなんです。

長時間同じ姿勢を取っていても疲れないと言うことは、軸の通った良い姿勢ができており、最低限度の基礎体力を持っていることの証明だと思います。

僕の持説では一流のモデルとアスリートに不格好な奴はいません。
サラブレッドという生き物は、速さと美しさを求めて進化と淘汰を繰り返されてきた歴史を持つ種族なのですから、これは当然あてはまることだと思っています。




……と言う事で、約三ヶ月にわたり続けてきたこのコーナーもこれにて完結となります。
なんとか無事最後までやり遂げることができました。
ここまで見て下さった方、激励の言葉を下さった方、本当に有難うございました。
僕自身これまで勉強してきたことを再度見直す事ができ、より自分を磨くことができたと思っております。
連載期間も丁度アニメで言う1クールくらいの長さでしたので、幕引きのタイミングとしてもベストかもしれませんね笑。

また面白そうな企画を思いつき次第、色々やりたいと考えておりますので、その時はまたお付合い頂ければ幸いです。
最後に明日の桜花賞の予想をお送りしてお別れしたいと思います。


☆明日の予想☆

◎リトルアマポーラ(気持ちわるい位に強い馬。時期スター候補だ!一番の不安はヤネ?)
○トールポピー(贔屓目抜きにしてこの馬もかなり強いと思います。軸には最適)
▲レジネッタ(自分の目を信じる。必ずしも実績=実力とは限らない。もしかすると相手なりに走るタイプかも)
△ブラックエンブレム(軽めの調教は気がかりも、陣営がGOサインを出した以上は走れる状態のはず)
△デヴェロッペ(ポルトがいなくなったことと、人気薄での吉田豊の逃げ。展開が嵌ればもしかする)
注エフティマイア(多分、冬場がダメなだけ。前走も見所有り。輸送で体重さえ減らなければオレはいくぜ!)

本来はポルトとアマポの一騎打ちだったはず。
わかっていたことですが、無事出走にこぎ着けるだけでも大変なことなんですね。ましてや万全の状態に持っていく事なんて…。
当日、上記の馬にも不安が見つかるようなら、代わりに前走の勝ち方が不気味だったソーマジックを入れる事にします。


それでは、また次回!!


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第七章:胸部の見方
2008年03月31日 (月) | 編集 |
第七章:胸部の見方

胸を見るときは、その深さに注目します。
心肺機能に直結しますので、ここも重要なポイントの一つです。

それではまず、深さの方から見ていきましょう。
胸が深いほど肺の容量も大きいと言われています。
馬を真横から見て、き甲から腹までの長さを確認します。

胸1

全体のバランスを崩していないことが条件ですが、これは深ければ深いほど優れていると見て良いでしょう。

次に幅の見方です。
胸の幅は、馬を正面から見て判断します。

胸2

これは横側から撮影した、いわゆる正姿勢だけの写真しか載っていないカタログでは確認することができませんので、実際に牧場見学をするか、DVD等を参考にする必要があります。
しかし、幅はやみくもにあれば良いというわけではないんですね。
幅があることは基本的には長所なのですが、ありすぎるとスピードの持続力が失われてしまいます。
ですのでスプリント戦で活かすような爆発的なスピードが期待できる反面、持久力を要求されるクラシック戦などでは若干不利かもしれません。


最後に長さ。

胸3

これも容量があるにこしたことはないのですが、その馬をトータルで見たときに走れる体つきになっているかがポイントですね。
一つのことに囚われて全体が見えなくなってしまうようでは駄目です。

逆に上記の3つが足りない馬は、心肺機能そのものが他より劣っていると言わざるを得ませんので、出資候補からは外れてしまいますね。
有名どころではアグネスタキオンが非常に深い胸をしており、それは産駒にも遺伝しているように感じます。
その身体から心肺機能の良さが容易に推測できます。 

ダイワS

上のダイワスカーレットディバインフレイムワイルドウエストを見ても解るように、タキオンはやはり良い子を出しますね。
個人的には、同じ10万円を出すのなら、スペやクリスエス産駒より絶対こっちだと思います。
今年はぜひ、僕もタキオン産駒をゲットしたいところです。


そして次回、いよいよこのコーナーも最終回を迎えます。
ここまで付き合ってくれたみなさんには、ありがとうの気持ちで一杯です。
いつもご訪問&応援して頂き、本当に感謝しております。

第八章も盛り沢山の情報をお届け致しますので、どうか最後までお付合い下さいね!




第六章:馬の肩
2008年03月22日 (土) | 編集 |
肩は馬の距離適性や走法を判断するのに重要な部位と言われています。
着目すべきはその角度と筋肉量です。
※距離適性の判断材料は他にもたくさんありますので、あくまで目安の一つとして捉えて欲しいと思います。


その1
『肩の角度』

肩の立った馬は短距離向き。 肩の寝た馬は長距離向き。

これはよく言われていることですよね。
過去のカタログや種牡馬の写真を見ても、確かに判断材料として間違ってはいないと思います。
しかし、もっと突き詰めて見ていくと、肩の角度は距離適性を判断するだけの単純な問題ではないということがわかるのです。
てな訳で、今日はより正しい肩の見方を紹介していきたいと思います。
(といっても友人の受け売りですが)


では早速、その見方についてですが、これは下の図のように肩の線①上膊の線②の交差角度を見て判断します。

肩1

僕としては、いくら短距離向きと思われる馬でも、角度が立ちすぎているのはやはりマイナスです。
角度が極端に立っていると、前肢の出が窮屈になり、競争能力に大きな支障をきたすことになりかねませんからね。
同様の理由で、肩の角度に対して上膊の角度が窮屈な馬もアウトです。
ただ、肩のラインが立ち気味でも、上膊のラインが寝ていれば前肢の出はスムーズになりますので問題ないでしょう。
立っているにしても、寝ているにしても、極端過ぎなければ良いということです。


冒頭の肩の立った馬が短距離向きと言わている根拠は、短距離戦では短時間でトップスピードに乗る力が求められる為、回転の速いピッチ走法が有効となるからです。
逆に、適度な傾斜があり、肩甲骨が大きければ(肩のラインが長い)、可動域が広がって、1完歩毎のストライドが大きな馬になります。こういった馬は長い距離を走るのに向くと言われています。

一般的には王道とされる中距離タイプの馬が好かれがちですが、個人的には別にどちらが良し悪しと言うものではないと思っています。


その2 『肩の筋肉量』

次に筋肉量ですが、肩の筋肉の付き具合は前肢のかき込みの強さに繋がりますので、ガッチリとした筋肉がついている馬は、ダートでの活躍が期待できると思います。
しかし反面、こういった馬は腕と脚に頼った走りをしてしまいがちなので、脚元に負担がかかりやすいという欠点もついてまわることになります。
ですから、これも極端に筋肉がつき過ぎていると良くないということです。
大切なのは、ちゃんと身体全体を使って走れているかどうかですからね。

とまぁ、筋肉量については短めですがこんな所です。僕もまだまだ勉強中の身ですので大したことは書けません。
それに筋肉の質なんかは実際に使っているところを見たり触ったりできないことには、推測の域を越えないものと判断した方が良いですからね。


一月から始めたこの相馬眼コーナーも、なんだかんだで二ヶ月が経過しました。
そろそろ最終回も近くなって参りましたが、皆様最後まで宜しくお願い致しますね。
第七章では心肺機能に直結するといわれる胸部について勉強していきますので、そちらも乞うご期待下さい!



第五章:首と頭部
2008年03月13日 (木) | 編集 |
その1、首の長さと太さ

首は頭から肩の付け根までの部位を指して言います。
フォームや推進力に直結してくるので、ここも重要なポイントです。

僕が特に重要視するのは、長さと太さ
この二点に着目することで、馬の適性をある程度予測することができます。

一般的に首の短くて太い馬は短距離やダートに強く、長くて細い首を持つ馬は中長距離に強いと言われています。
これはおそらく、可動域や筋肉量が関係しているからでしょう。
首が短いということは、可動域が狭く、首の振りも小刻みになります。
となれば比例して脚の回転も早くなることが容易に推測できますよね。
そして、太さがあればあるほど筋肉量も多くなりますので、ダートをこなすパワーと短距離戦に必要な瞬発力がつくというわけです(ダートが主流のアメリカ産種牡馬の子供には、こういった特徴を持つ馬が多く見られます)。
逆に首が細い馬はエネルギーの消費量が少ないため、長距離を走るのに適しているのでしょう。
事実、テイエムオペラオーナリタトップロード等は首が長くて細く、とても上手な使い方をしていたように思います。

首は他にも角度に注目するべきだと言われてますが、僕個人としてはあまり気にしていません。
走る時、首の位置が高いと良くない。ということをよく耳にしますが、僕がパッと思いつく所だけでもキングヘイローチアズグレイスヒシアトラスディアデラノビア等々、首高の走法でありながらも一級線で活躍した馬はたくさんおりますので。
なので、理論上効率が良くないということを知っておけばそれで良いのではないでしょうか。
特にキングヘイローなんてあれで3000メートルを走ったりしてましたからね。

ちなみに、募集時の写真に首が高く写っている馬も気性が良くない、人に対して反抗的だなどと言われるのですが、その時の精神状態や体調によっても違ってくると思いますし、調教や年齢を重ねることで改善されたり、逆に悪化したりすることもあるらしいので、その辺りの判断は難しいと思います。
まぁ、馬も生き物ですからね。


その2、頭部

個人的には、顔は大きすぎなければ良い。というアバウトな認識でいます。
確かに、顔が大きい程走る時にかかる負担も大きくなる事が予想できますが、大きさ云々よりも全体を見たときのバランスの方がずっと重要だと思います。
実際、走る馬の中には顔の小さい馬が多いのも事実ですが、そういった馬達には他にもたくさん良い部分を見つけることができます。
ただ、顔の大きさは成長してもあまり変わることがないので、その点だけ最初から頭に入れておいた方が良いでしょう。


ちなみにこれは余談ですが、顔が大きい馬で活躍した馬と言えばビワハヤヒデだそうですね。
某人気競馬漫画でネタにされていたのを見て初めて知りました。
僕はリアルタイムで彼の走りを見ることはありませんでしたが、あの強さを知ってしまうと、やはり顔の大きさなんてほとんど関係ないんじゃないか…?という気がしてしまいます。

第四章:馬の後躯(後編)
2008年03月04日 (火) | 編集 |
後躯のお勉強も今日で最後。
ラストは飛節とその近辺の筋肉を見ていきます。

飛節とはトモの筋力を蹴る力に変える場所ですね。

トモ4

ここも非常に重要な部位です。
飛節が弱々しい馬は問題外。ここが駄目で大活躍したという馬は見たことがありません。
やはり大きくてゴツゴツしている、見るからに頑丈そうで力強いものがベストでしょう。

そしてもう一つ、飛節は力強さだけでなく、角度にも気をつけなくてはなりません。
脛と管の角度が直角に近く、深く折れている馬のことを『曲飛』、逆にほぼ真っ直ぐで、180度に近く見える飛節を『直飛』と呼びます。
正直、この辺りについては不明な点も多いのですが、調べてみたところ『直飛』は脚の戻りが早く伸びを欠いてしまうとのことで、『曲飛』だと体重が後ろにかかりやすくなる為、出遅れたり、前後の蹄をぶつけて怪我をする原因につながってしまうようです。

なので、理屈ではこれも極端な角度ではなく、トモから伝わるパワーを無駄なく推進力に変えられる角度じゃないといけないということなんですね。
でも実際レーヴダムール(←写真)なんて見るからに『直飛』なのに走りましたからね。不明な点も多いと言ったのはそういう事を含めてのことです。
飛節と競争能力の関連性について詳しく知っている方がいましたら、是非ご教授願いたいですね。


最後にトモの形について。
トモの形は大きく分けて平尻(平坦な尻)斜尻(角度のある尻)の二種類があります。

平尻          斜尻
平尻斜尻


簡単に判断できるものではないと思いますが、一般的に平尻の馬は持続力に優れるタイプで、斜尻の馬は切れ味タイプであると言われています。
それと、昔からの格言に「斜尻直飛の馬は走る」というものがありますので、これも覚えておいて損はないでしょう。



とまぁ、三日にわたり書いてきましたが、後躯に関してはこんな所ですね。
他にも先天的な要素が強い脛の筋肉の付き方など、重要なチェックポイントはたくさんあるのですが、僕自身が微妙な感覚で選んでいることも多いので、そこは今回は割愛させて頂きました。


しかしこういう企画をやっておいて言うのもなんですが、自分の理想の型に嵌めて馬を見る事よりも、一頭一頭の個性を見てあげる事の方がずっと重要なのだということに最近気づかされました。
何故ならバランスが悪かろうが、血統が地味だろうが、走る馬はちゃんと走っていますからね。
そしてそういう馬には、どこかしら秀でている所が必ずあるんですよね。

まぁ、そういった個性や長所を的確に見抜くことが何より難しくて頭を悩ませ続けてくれるのですが、そんなことをあれこれ考えながら試行錯誤するのも、馬主ならではの醍醐味なのでしょうね。


第四章:馬の後躯(中編)
2008年03月03日 (月) | 編集 |
今日の僕は仕事で疲れ切っております故、椅子に座ったまま今にも寝てしまいそうです。
そんな状態ですので、まともな文章を書ける自信がないのですが、どうか皆様最後までついてきて下さいね。

では昨日に引き続き、馬の後躯、トモについて見ていきましょう。
今日は股関節付近の筋肉について解説していきます。

まず、下の図の黄色い線を見て下さい。

トモ3

これが何を表しているのかと言いますと、成長するにつれ、この線の付近に大腿二頭筋中臀筋といった速く走る上でとても重要な筋肉が付いてくるんですね。
なので、この股関節付近のラインが適度な角度をしていることと、充分な長さを持っていることが、将来良いトモになるかどうかの重要なポイントとなります。
逆にここのラインの角度が窮屈でこじんまりとしていたら、身体が成長してもトモは発達してきません。

この股関節付近の筋肉が発達している馬は、ラインの形がくっきりと浮き出て見えます。
ただやみくもに筋肉がついていれば良いという訳ではありませんが、一歳の募集時の段階でここのラインががはっきりと見て取れる馬は、やはり期待が持てるんですよね。

最近見た馬ではクイーンC2着のライムキャンディとジュベナイルFで好走したレジネッタが良さそうなお尻をしてましたね。
馬体だけを見ればリトルアマポーラよりこの二頭の方がずっと強そうに見えたものですが……。

まぁなんにせよ、彼女達はこれからもっと走ってくる馬だと思いますよ。秋華賞あたり狙い目になるんじゃないでしょうかね。

ちなみに彼女等の募集時の写真 はこちら↓です。
この二頭はL字筋の角度も理想的(ほぼ120度)ですね。
ライムキャンディ 下レジネッタ 

ライムキャンディ
レジネッタ
 

ついでにこれは余談ですが、僕は以前、馬体の勉強をする際の参考資料として、昔のダビスタの攻略本や種牡馬大全を使用していたのです。
で、それらを見ていて気づいた事なのですが、上記で説明したラインの角度が窮屈だったり、トモが薄っぺらだったり、というような馬はほとんど載ってなかったんですよね。
やっぱり種牡馬になるような馬は、みんな適度な角度があって、長いトモをしていました。
昨日も言ったように、ケツの良い馬=速く走れる馬なんです。

ホースマンは皆ケツフェチにならなきゃいけないのです。


第四章:馬の後躯(トモ&飛節)
2008年03月02日 (日) | 編集 |

四章では競走馬の後躯を見ていきますよ。

一口に後躯といっても、お尻や脛、飛節等々多くの部位を指して使われるものですが、今日はその中でも競走馬の推進力を生み出す役割を持つと言われるトモを見ていきたいと思います。
僕はここが馬体を見る上で最も重要なポイントだと考えています。
募集馬カタログでも、まず最初に目を付けてますね。

さて、それではどんなトモが良いのか?ということですが、それは極めて簡単な事。

『とにかく大きければ良い

というのが僕の見解です。

そして大きさを確認すべきポイントは、大きく分けて次の3つ。
馬を横から見て長さと深さ(奥行き)があるか、後ろから見てしっかり幅があるか(長方形に見える形が良し)。

1、トモの長さ 2、トモの奥行き
3、トモの幅

トモ1トモ2


ではなぜ大きいお尻が好まれるのでしょうか?

それは大きいお尻を持っているということは、イコール骨格が大きいことを意味するからです。
骨格が長くて大きい程、筋肉の量も多く、強い推進力を期待できます。
確かに成長や調教の過程で発達していくものでもあるとは思いますが、幅のないお尻が急に大きくなることはありませんし、元々の骨格がしっかりしていなければ、どんなハードな調教を積んだところで、結局トモの薄い馬で終わってしまいます。

まれに前後のバランスが崩れて故障に繋がるから大きすぎるケツは良くないと言う人もいるのですが、その場合問題があるのはケツではなく前駆の方だと思います。
確かに胸の深さ等は先天的な要素が強い部位ですが、筋肉の付き方なんかは後でいくらでも修正が効きます

それこそ調教や成長の過程で解決できる問題です。
ケツが大きい事自体は何も悪いことではありません。
前だけ大きくて後ろが小さいよりは、無駄にケツがデカい位の馬の方が絶対にオススメです。
お尻が大きいことは、それだけで才能と呼べるのです。

僕の出資馬であるキューの06も当初はそんな感じの馬でしたね。
この馬は現状でも若干胸の浅い作りなのですが、それを補って余りあるほどの素晴らしいトモをしています。
中臀筋や大腿二頭筋の発達具合なんか本当に凄いの一言ですよ。

キュー06

これが募集時の写真。
そして今現在はこちら ↓

キュー2-29

うーん。やっぱり素晴らしいお尻をしています。
前後のバランスも大分良くなってきましたね。
ここまではまさに……







125745.jpg

と言ったところです笑。

この馬はまだ大分口数も残ってますし、会員の方は一口どうでしょう。
騙されたと思ってご一緒してみませんか?



第三章:前脚の見方(後編)
2008年02月24日 (日) | 編集 |
フェブラリーSはヴァーミリアンが貫禄を見せつけて勝利。
一頓挫あったヴァーミリアンですが、最高の形でドバイへ向かうことができそうですね。
この馬も以前サンデーサラブレッドクラブで募集されたクラブ馬です。
当時の写真を見た感じではどちらかというと芝向きの印象を受けるのですが、今では見るからに強いダート馬といった感じの馬体をしています。
そのうちここでも取り上げてみたいと思っています。
キャロットにもこういう良い馬がもっとたくさん来てくれるといいんですがね……。

さて、それじゃそろそろ馬体の勉強をしていくとしましょうか。
第三章も今日で最後。
今日は蹄と屈健のお勉強です。



4、蹄

下の三つの写真を見て下さい。先に実物を見てもらった方が後の説明もご理解頂けやすいと思います。

A 標準 
標準

B 立ち気味
ロッタ1

C ベタ蹄
ベタ

まずはAの標準タイプ。
一般的には、この標準タイプの蹄をした馬が多く見られます。大きさや蹄底も平均的です。
このタイプは基本的に良馬場がベストですが、蹄底が深ければ重馬場や時計の掛かる荒れ馬場でも力を発揮できます。
ダートでも平均的にこなせるバランスのとれた形といえるでしょう。

次にBの立ち気味タイプ。
このタイプは蹄の角度がきつく、大きさは小さいものの、非常に蹄底の深い形をしています。
芝では荒れ馬場や重馬場に強く、雨の日には無類の強さを発揮します。
その反面、良馬場でのスピード決着では他のタイプと比べると若干分が悪くなるでしょう。
ダートコースでは良馬場、硬くて力の要る馬場ほど有利になります。
しかし、これも逆に、脚抜きの良い馬場に関してはこなす程度ですね。

最後にCのベタ蹄タイプ。
このタイプは蹄の先端が寝ていて、割と大きめで蹄底の浅い形をしています。
持ち馬にこのベタ蹄タイプがいる場合は、レース前日には毎回てるてる坊主を吊すなりして下さい。
雨が降ったらもうそれまで。雨で滑ってまず力を発揮する事ができません。
極端に言えばミドリマキバオー状態です。
しかしパンパンの良馬場、特に芝の荒れていない開幕週などでは力をフルに発揮する事ができますので、スピード決着になればそう簡単に負けることはないでしょう。
Bの立ち気味タイプの馬とは正反対の適性を持っていると言えます。

簡単にまとめますと、

     良馬場向き  ←→  重馬場向き

先端   寝ている         立っている
大きさ   大きい          小さい
蹄底     浅い            深い

ということになりますね。

それともう一つ、左右の蹄が、形、大きさ共に同じであるかどうか。これも非常に重要なことです。
蹄が左右で違うものだと、歩様のバランスが崩れてまともに走ることができませんし、何より故障の原因ともなります。
実際に馬を見れるのが一番ですが、それができなくともDVD等で色んな角度からしっかり確認することを忘れてはなりません。


五、屈健

これも写真を見て下さい。

ウインF1

管から屈腱がくっきりと浮き出ているのが解ると思います。

このような馬は非常に強靱な屈健であると言えます。
丈夫な健はカタログの写真でもはっきりと確認できますので、出資の際にも検討してみると良いでしょう。
逆にここが明瞭でない馬ほど、屈腱炎になる可能性が高いと言えます。
俗に言う「脚元のすっきりしない馬」というやつです。


三回に分けて説明してきましたが第三章、いかがだったでしょうか?

実際の所、いかに頑丈な構造をしていようとも100%怪我をしない馬など存在しません。
しかし、情報を得ることで危険回避率をアップすることは可能だと思います。
馬主なら誰だって自分の馬には常に健康でいて欲しいに決まっていますからね。
数多くのレースに出走できる丈夫な馬に出資したいものです。


第三章:前肢の見方(中編)
2008年02月23日 (土) | 編集 |
先週のきさらぎ賞はレインボーペガサスが優勝。流石はペリエ騎手、鮮やかな騎乗でしたね。
今年の牡馬クラシック戦線は主役不在の大混戦とあちこちで噂されていますが、今日の内容を見ると皐月賞やダービーでもそんな感じになりそうです。
二着馬
スマイルジャックと先週のタケミカヅチ辺りが良い物差し馬となりそうな気が致しますが、さてさて今後はどうなることやら。
ちなみに僕の注目馬は
マイネルチャールズベンチャーナインの京成杯組です。

それでは、そろそろ馬体のお勉強といきましょうか。
今日は前回に引き続き、馬の前脚を見ていきます。
今回のお題は『繋ぎ』です!


3、繋ぎ


繋ぎとは球節から蹄の間の部分のことを指します。主に脚への衝撃を吸収する役割を果たす部位です。
『長さ、角度、柔軟性』
大体この三点を確認できればOKだと思います。

まずは長さと角度ですが、これは馬を横から見ることで確認できます。
一般的には、短めで立ち気味の繋ぎ深い砂をよく捕らえる事ができるのでダート向き
長めで寝ている繋ぎ
はクッションが利くので芝向きと言われています。
(一般的に芝馬なら45度。ダート馬なら60度位が理想と言われている)

また、衝撃が大きい程ショックを吸収してからの反発は遅くなります(トランポリンを想像してもらえればわかりやすいと思います)ので、大型馬で繋ぎの長い馬は速く走ることができません

しかし、長くて寝た繋ぎは大きなストライドを生み出すことができます。
ですが、これも限度を超えるとクッションが効きすぎてスピードを殺してしまう上、屈腱にも大きな負担がかかってしまうので、適度に長さを持った馬を選んだ方が良いでしょう。

ダート馬の場合は、砂がクッションの代わりになりますので、短い繋ぎでも問題はありません。
むしろ長いと脚抜けが悪くなってしまいます。
とは言え、やはり立ち過ぎたものや短すぎるもの程、故障する率は高いと考えて下さい。
これは芝を走ろうとダートと走ろうと、同じ認識で良いと思います。
例として下に載せておきますが、今日のリトルアマポーラみたいな馬は相当危険です。

リトルアマポーラ

見ての通り繋ぎがかなり立っているので、この馬に芝を走らせて本当に大丈夫なのかと心配してしまいます。 とはいえ、長さも結構あるのでダート適性を問われても疑問符が付くんですよね。
確かにトモなんかは良質な部類に入ると思うのですが、血統も特別良いわけではありませんし、この馬の会員さんはなぜ彼女を選んだのか、どうやってその素質を見抜いたのか、是非教えて頂きたいものです。
皮肉とかじゃなくて本当に尊敬に値する相馬眼をお持ちの方々だと思います。
正直、何故リトルアマポーラがあんなに強いのか、オレにはさっぱり理解できない……。

そして最後は、冒頭でも言ったように『柔軟性』があるかどうか。これも重要ですね。
柔軟性も長さや角度からある程度推測することは可能ですが、正確にはDVD等で実際に歩いている所を見ないと解りません。
ちなみにキャロの06年産馬では、
ホープチェストの06スカーレットローズの06がとても柔らかい繋ぎをしています。
あれぐらい柔軟性に富んだ繋ぎならば、仮に若干立ち気味だったり短めだったりしても、充分クッションの役割を果たしてくれると思います。


特別編・弓脚にはご注意
2008年02月17日 (日) | 編集 |

前回の予告で、今日は「繋ぎ」について解説をしていくと申し上げましたが、少し予定を変更して、特別編をやりたいと思います。
確かに前脚についてと言えば前脚ついてなのですが、今日は馬の見方というよりも僕の選考基準を紹介する、という形になってしまいそうです。

しかし、今回紹介することは皆さんにとってもきっと損はない話だと思います。
なので是非聞いてみて下さい。



『弓脚の馬は避けるべき』

僕は出資の際、真っ先にチェックすべきポイントは二つあると考えています。
一つは『総合的に良いトモをしているか』
これは後日紹介しますね。
そしてもう一つが『脚に不安がないかどうか』

繋ぎの角度や骨量ももちろん重要ですが、特に気を付けておきたいのが、今回紹介する
『弓脚でないかどうか』ということです。
馬を横から見た時に、前肢が『真っ直ぐ』もしくは『くの字』の形をしていることが、僕の中の出資時における必須条件となっています。

では弓脚とは一体どの様な状態を指すのかというと、『前脚が後ろに反っている(左に角度がついている)状態』のことです。
口で説明するより、まずは図をみてもらった方が早いですね。

サーリセルカ

どうでしょう、前肢が完全に後ろへ反ってますよね?
これだと膝裏や腱への負担が非常に大きく、骨折や屈腱炎などの故障を発症する確率が非常に高いと言えます。
身体が弱ければいくら血統が良くても、名門厩舎所属でも、主戦が武豊でも、その才能を開花させることはできません。
ここまで酷い弓脚だと、まともにデビューさせることすら難しいと思います。
(事実この馬は先日のレース後、骨折してしまいました)

僕の所属するキャロットクラブは故障馬が多いことで有名です。事実です。
なので他のクラブ以上に慎重にならざるを得ません。
確かに持ち馬が
アロンダイトデュオトーンくらい走ってくれれば、それは幸せな事だと思います。
だけど、彼等が脚元に不安を抱えた馬であることも事実ですよね。
(その原因を弓脚だけに断定することはできませんが…)

僕はキャロの馬ですと、少しでも脚に不安が見つかった馬は基本的にその時点で見送り決定、ぐらいの考えでいます。
ただでさえ不安要素を抱えているというのに、目に見えている地雷をわざわざ踏みにいきたくはありません。
もし、僕が弓脚の馬に出資する、ということがあるとすれば、その馬は他の箇所がずば抜けて凄いということです。 

でもやっぱり本当はキャロットクラブに限らず、弓脚ならそれだけで出資候補から外してしまっても良いくらいだと思います。
『無事是名馬』なんです。
実際、種牡馬になるような馬の多くは、大体『真っ直ぐ』『くの字』の形をしています。
ちなみに『くの字』に曲がった脚のことは「彎膝(わんしつ)」と呼ぶのですが、こちらはさほど気にする必要はありません。
一部ではむしろその方が丈夫だという声もあるようなので…。

下のディアデラノビアヴィータローザなんかはパッと見た感じ酷いくらい彎膝ですが、長い間現役で活躍していますからね。

ディア
ヴィータ


みなさんも馬選びの際には、それぞれの価値観を持って、常にリスクと期待を天秤にかけながら決定していることでしょう。
それで良いと思います。自分の後悔しない選択が一番ですから。

ただ僕の場合は、何より丈夫であることを最優先にしているということです。
自分の持ち馬が長く健康に走り続けてくれることは、皐月賞やダービーのような大レースに出走するのと同じくらい嬉しいものです。
せっかく良い馬を持っていても、それが半年や一年に一度しか姿を見せてくれないのでは寂しすぎますからね。

もし僕と同じ考えをお持ちの方は、くれぐれも弓脚の馬にはご注意下さいね。


次回こそは予告通り「繋ぎ」について、ちゃんとした解説をしていきます。


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